Saturday, July 4, 2009

オバマ、一泊13,000ドルのモスクワ・リッツ・カールトンに滞在

ロシアのプラウダと言えば、1991年までソビエト連邦共産党の公式機関紙として知られていました。皮肉なことに、最近ではいわゆる西側のメディアよりも、プラウダ紙で自由市場経済を擁護する記事を見かけることが多いのです。

この記事などはその一例(オバマ体制の元で何の抵抗もなく社会主義(共産主義)に移行しているアメリカへの警告)ですが、7月3日付けで妙な記事が出ていました。

バラク・オバマ、一泊13,000ドルのモスクワ・リッツ・カールトンホテルに滞在か(7月3日、プラウダ)

記事の前半は米国のオバマ大統領がロシア訪問を前にロシアのメディアに対して行った会見の要約なのですが(プーチン首相は冷戦時代にまだ片足を突っ込んだままだ、とか的外れなことを言ってましたね。本人は両手両足突っ込んでるんじゃないかと私は思っていますが)、記者が興味を持って書いたのは明らかに後半、オバマ大統領がモスクワでどこのホテルに滞在するかの憶測です。プラウダの記者はスパイもどきに情報収集を行ったようで、結論は、過去の米国大統領が滞在したマリオット・グランド・ホテルではなく、リッツ・カールトンのプレジデンシャル・スイートだ、とのこと。一泊するだけで13,870ドル(日本円にして約133万円)が吹っ飛ぶ、大層な部屋だそうです。

疑うわけではないのですが、念のためにモスクワのマリオット・グランドホテルとリッツ・カールトンのオンライン予約で試してみました。(ヒマ人ですね、私は。)記事の通り、マリオット・グランドホテルのプレジデンシャル・スイートの予約はOKですが、リッツ・カールトンの予約ページは、「ご希望の日にち(7月5日から8日)に空き室はありません」というメッセージが出ます。

大統領の威厳が云々、安全保持が云々、いろいろあるのでしょうが、アメリカは1930年代の大恐慌以来の大不景気、新しい大統領の下で国家の赤字はますます拡大の一途を辿る始末。口先だけでいいから、大統領が率先して経費削減に努める、ホテルの費用も余計な贅沢はしない、とでも言えないんでしょうか?

まあ、大統領夫人が540ドル(約5万1800円)のスニーカーを履いてフード・バンクのイベントに行くのですから、そんな気配りや気遣いは皆無と見ていいでしょう。アフガニスタンで摂氏40度の炎天下3日ぶっ続けの強行軍で歩き続けているアメリカ海兵隊の兵士たちも、なんだか報われませんね。

私の下世話な興味は、大統領がアメリカを代表していったいどんな贈り物をロシアの大統領、首相にするんでしょうか、ぐらいですね。アメリカを公式訪問したイギリスの首相には、イギリスの方式では見れないハリウッドの映画DVDセット、大統領自身がイギリスを訪問したときには、自分の演説を入れた iポッドを女王陛下に。イギリス人は怒ってましたね。

(毎日の暮らしに苦労している私の愚痴です。すいません。)

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