Thursday, January 27, 2011

エジプト政府、インターネットをシャットダウン、対決姿勢を一層強化

エジプトがどう見ても革命前夜の様相を呈してきました。

英語版のブログにいくつか記事を出しておきましたが、チュニジアの独裁政権崩壊に勇気付けられたエジプト市民が、30年に亘るムバラク大統領独裁に抗議し、大規模なデモンストレーションにエスカレートしています。ムバラク大統領の後継者と目されていた大統領の息子はすでに家族と共にイギリスに亡命。明日の金曜日に予定されているデモを何とか押さえ込もうとして、ムバラク政府は何とインターネットをシャットダウンしました。

現在、エジプトへのコネクションは不可能、電話線も不通との報道があります。エジプト内でのインターネットはほぼ完全にダウン、テキストメッセージも不可能。何の情報もエジプトから出ないように、何の情報も入ってこないように、という狙いですが、今のところもくろみは成功している模様。Twitter、Facebookなどのソーシャルメディアもブロックされ、携帯電話も通じない、という情報が入っています。

反体制派でも穏健派のエルバラダイ氏が急遽帰国してデモに加わるそうですが、氏も、イスラム過激派(といわれる)Muslim Brotherhoodも、出遅れた感あり。デモの始まりはどうみても組織化されたものではなく、チュニジアに勇気付けられた市民たちがそこここに立ち上がった、ということのようです。Muslim Brotherhoodは今までそれを静観していましたが、さてそれがどう今後に影響するか。

アメリカのメディアは緘口令でも敷かれたように出来るだけエジプトの報道は避けているようです。いつまで避けられるかは疑問ですが。報道していないわけではないのですが、記事は埋まっていますね。写真はめったに出ていないし。

インターネットをシャットダウンする権限が欲しくてたまらないオバマ大統領は、エジプトの状況を興味深く観察していることでしょう。(それとも週末のゴルフに忙しくて、観察なんていう悠長なことをやってる暇はないかな。)

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