Wednesday, July 6, 2011

読売新聞:小名浜カツオ水揚げゼロ、「福島産」避け他県に

福島沖で獲れた魚が三重の漁港で水揚げされて三重産として売られている、という噂はまったくのうそでもなかったようです。

小名浜港を先月出港したかつお漁船団すら、小名浜への水揚げをあきらめた、と東京新聞では出ています。と言うことは、他の漁港に行っているんでしょう。

読売記事の中の関係者の言にご注意。「漁場は同じなのに……」。その漁場と言うのは、関東東北太平洋岸から沖に約200キロの帯です。

読売新聞7月7日記事

福島県を代表する漁港で、東北地方有数のカツオの水揚げ港でもある福島県いわき市の小名浜漁港が、苦境に立たされている。

 カツオ漁が最盛期を迎えた中、津波で被害を受けて3週間前に再開した魚市場への漁船によるカツオの水揚げはゼロ。東京電力福島第一原発事故の影響 で「福島産」とみなされるのを心配して、漁船が同港での水揚げを避けて他県に向かうためだ。「漁場は同じなのに……」。地元漁業関係者の苦悩が続く。

 春から夏にかけて太平洋沿岸を北上する群れを追うカツオ漁は5月から本格化し、いまが最盛期。しかし、小名浜魚市場では、魚を入れるカゴが高く積まれたまま、静まり返っている。

 「例年なら、仲買人や市場の職員でごった返し、すごい活気なんですけどね」。市場職員の中野聡さん(35)はため息をつく。

 水産庁によると、同港で2009年に水揚げされたカツオ(生鮮)は、全国の漁港で5位の約2420トン。地元漁協では、約7割が地元以外の船によるものだったとしている。

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