Friday, July 15, 2011

郡山市の稲わらからキロ当たり50万ベクレルのセシウム

これで牛が汚染していなかったら奇跡です。稲わらは原発の高放射性廃棄物のレベル(10万ベクレル)すらはるかに超えています。

小佐古教授の言っていた、「収穫の秋の混乱」はもう起きつつあるような。

毎日新聞7月16日付け記事

福島県は16日、新たに放射性セシウムを含んでいたとみられる稲わらを食べた肉牛84頭が、福島県内を含め東京、埼玉、山形、宮城の5都県に出荷されていたことが分かったと発表した。

 福島県によると、出荷した畜産農家はいずれも県内で、▽郡山市2軒▽喜多方市2軒▽相馬市1軒--の計5軒。このうち郡山市の農家に残っていた稲わらから1キロ当たり50万ベクレルの放射性セシウムを検出した。ほかに、相馬市で12万3000ベクレル、喜多方市で3万9000ベクレルの値だった。

ちなみに、福島第1原発からの距離と方角は、

  • 郡山市: 西60キロ
  • 喜多方市: 西北西105キロ
  • 相馬市: 北43キロ

朝日新聞によると、相馬市の農家は宮城県の業者から稲わらを買っていたそうです。また、出荷の内訳は、「東京都に53頭、埼玉県川口市に8頭、仙台市に2頭、山形県に2頭、福島県内に19頭。3月28日から7月13日にかけ出荷されていた」とのこと。

朝日新聞に出ている放射性セシウムの量は毎日の5分の1ほどになっていますが、乾燥したわらを水で元に戻したとして計算するためです。牛が食べたのはわらなんですが。

なぜ100キロ以上も離れた、安全なはずの会津地方の喜多方が?とお思いの方、群馬大の早川由紀夫さん(火山学者)の地図をご参照ください。

3 comments:

  1. 今この地図をしみじみ見て思ったのですが、栃木県の大田原は肉牛の産地で有名です。最もものすごく高級ブランドなので、食べようとも思いませんが。那須あたりは乳牛が多いのでは。那須の牛乳って、売っています。それにしても恐ろしいくらいに的中していますね。

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  2. 宮城の登米、栗原でも出ています。

    http://sankei.jp.msn.com/region/news/110715/myg11071521480009-n1.htm

    奇妙なのは、全員が「風評被害」といっていること。
    風評被害=「放射能汚染」
    と言うことみたいです。今の日本は。

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  3. ×風評被害
    ○実害

    ってまだ認めないんですかね・・・

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