Thursday, July 7, 2011

いわき市内2カ所で焼却、処分可能濃度の放射性がれき

『ほうしゃのう まぜてもやせば こわくない』 実現へ。

どうも普通のごみ焼却センターで普通に、一般ごみと混合して、燃やすように見えます。6月20日のポストにも書いたとおり、「通常のがれきと混ぜる」ことによって、焼却後の放射性セシウムがキロ当たり8000ベクレル以下になりさえすればよい、という環境省の見解を踏まえているのです。

『同省では、がれきと他の廃棄物を混ぜて燃やした場合、この基準を超えるケースは少ないと見ており、大半の焼却灰は埋め立てられることになった。』(読売新聞6月19日記事
環境省といえば、つい先ごろ復興相を辞任なさったあの松本龍さんが大臣だった省ですね。

福島県の場合、今まで燃すのを待っていただけまだましか。東京都など、発生する家庭ごみをずっと燃やし続け、たまたま灰の放射能を測ってみたら基準を上回る値だった、などという間抜けな話になっていますから。

ああそういえば、茨城県常総市の小学校のプール掃除から出た高濃度放射能(キロ当たり17020ベクレル)の汚泥、市の教育委員会が業者に委託して産業廃棄物として処分、と言っていましたね。あれは、このことか。推測ですが、あの汚泥も、通常のごみがれきと一緒に燃せばキロ8000ベクレル以下に出来る、と言うことなんでしょう。

本来であれば放射性廃棄物扱いになるレベルのがれきも、単なる産業廃棄物。なしくずしに、日本列島総原発化。

福島民報7月8日記事

福島県いわき市は、国が処分可能とした放射性セシウム濃度の震災がれきを市内2カ所の清掃センターで焼却する方針を7日、市内泉町の南部清掃センターで開いた環境対策委員会で示した。開始時期は未定で、市は住民の理解を得た上で計画を進めたいとしている。

 焼却は南部清掃センターと市内平上片寄の北部清掃センターで予定している。国は排ガスの処理装置と吸収能力を備える施設なら「安全な処理が可能」とする見解を示しており、市は両清掃センターでの焼却は可能と判断した。

 南部清掃センターでの環境対策委員会では、住民代表に対し災害で発生した木くずやプラスチックなどを一般ごみと混合して焼却する方針を説明。住民側はセ ンター周辺のモニタリング調査地点を増やすことや住民向けの説明会を開催することなどを要望した。8日は北部清掃センターで環境対策委員会を開いて説明す る。

 国は放射性セシウム濃度が1キログラム当たり8000ベクレル以下の不燃物や焼却灰は最終処分場に埋め立て可能としている

 経済産業省原子力安全・保安院が5月に実施した市内2カ所の仮置き場のがれきの調査では、放射性セシウム濃度は最高で1キログラム当たり990ベクレルだった。

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