Saturday, September 24, 2011

福島原発2号機、3号機の格納容器位置から出る蒸気

東京電力が、放射性物質検査のための無人クレーンの先にビデオを付けて撮影した、2号機と3号機の建屋最上階の様子を公開しました。

2号機のビデオは建屋の東側に開いた穴から9月17日に撮影したもの、3号機は上空から、8月24日に撮影したものです。

どちらも、格納容器が位置する場所から蒸気が上がっているのが見えます。東電によると、「湯気の下には原子炉がある。原子炉から漏れた水蒸気が立ち上っているのか、雨が入り込んで原子炉のふたの熱で蒸発しているのではないか」 とのことですが(朝日新聞9月24日)、雨が蒸発するにしては蒸気の出方は間欠的で、特に3号機はがれきの奥のほうからあがっているように見えます。

ビデオを見た英文ブログの常連で原子力関連の知識が豊富な方のコメントでは、1~3号機の原子炉は燃料が溶融した上に大量の海水を入れて冷却しようとしていたので、溶融燃料の上には塩がそれこそ何トンもかさぶたのようになって張り付いていて、冷却を阻んでいるはず、また、このように蒸気と共に放射能が出続けている状態で建屋を(1号機でやっているように)カバーでふさいだら建屋内の放射線量が更に上がり、それこそ作業員が全く入れなくなるのではないか、とあります。

ともあれ、ビデオをご覧ください。毎日新聞の動画コーナーはリンク、埋め込みコードをちゃんと提供してくださるのでよく利用しています。東電は「報道配布 写真・動画ダウンロード」ページでZIPファイルを提供していますので、記録用にコピーしたい方はこちらへ(2号機3号機)。

2号機:



3号機:



これを見てもまだ日本政府は福島原発事故は安定収束中、と主張するのでしょうか?(するんでしょうねえ。)

1 comment:

  1. 有難う御座居〼!! こちらで初めて見ました。
    「公開」とは”隠蔽”の別名也、と云う諺が出来そうですね。特に3号機の真上からの写真;http://cryptome.org/eyeball/daiichi-npp/daiichi-photos.htm 
    と比べて見ると、
    湯気の出ている開口真上よりも北側部分を、どうゆうわけか熱心に撮影してる/ーー公開してるように見えます。
    マッチの軸の燃えカスのように残った鉄骨の梁の、X型交差のうち
    端がはずれて歪み、裏返しのy型になってしまった鉄骨残骸の位置からして、そう見えます。
    湯気の下には地獄の釜の蓋なしが見えてしまう?湯気の西側には四角い空のプールの湯気無しらしきが映ってしまう?

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