Sunday, December 11, 2011

大人の放射能に向き合い行動する姿勢で子どもたちに安心感を与えられるのか

安心感だけでよいのか。

ツイッター上のクリスマス仕様でピンクの大福と化しているSavechild.netさんからのリンクで、「つながろう柏!あかるい未来プロジェクト」というボランティアサイトに行きました。

柏の子どもたちを放射能汚染から守る会」が、中心メンバーの方々が柏から転出して実質消滅したのは10月の初旬のことでしたが、その後に出来た会のようです。

「会の想い」ということでサイトの冒頭に出ている文章に、以前米国ABCニュースが報じた福島県南相馬市の除染ボランティアの方のお話を彷彿とさせる箇所があり、気になったのでコピーしておきます。

共通点?『放射能と共存する姿勢、放射能に立ち向かうという姿勢が大事』。

会の想い(ある柏のお母さんの発言より)

小学3年、中学3年の子供の母親です。放射能のお話を聞いていただきたく手を挙げました。
ただし、何かをしてくれなどの要求やしがらみの多い皆様に本日この場でご意見伺いたくて話すのではありません。
今日はただ聞いて考えていただきたいのです。

震災の後放射能の問題がおこり残念ながら柏はホットスポットと言われ有名になりました。
そんな中危険を唱える科学者もいればプルトニウムを飲んでも大丈夫と言う大学教授もいて情報が錯綜しています。
そんな状況の中で市民が不安に思うのは当たり前です。
でもそんな不安な気持ちを分かち合う自由さえ今の柏では無いように思います。
私がママ友と話したいと思ってもお天気の話をするように気軽に相談しあえる環境がありません。

しかし今この状況で一番落胆しているのは子供達でしょう。
しがらみの無い子供達はけっこうあからさまに話しているようです。給食でサツマイモが出て大丈夫だろうか?食べるのやめようか?と
学校で先生から何も説明がなく運動場に積まれた土が何なのか?と
「良い高校に入るためには」とか「お前たちの為を思って」と指導してくれる先生がどうして放射線をなくすアクションは起こしてくれないんだと子供は言います。
もしここで私たち大人が市、町会、学校などが協力して放射能に向き合い行動する姿勢を示したならば
子供達に守ってもらえているという実感を与えられるかもしれません。

私たち自身も不安が全く消えるわけでは無くても、情報を公開してみんなで立ち向かおうとし、一人で悩まない環境が出来たら
この町で柏で住み続ける勇気が前を向く気持ちが持てるのではないでしょうか?
町会でも学校でも除染他協力要請があれば少なくとも我が家は協力する気持ちがあります。
私は子供の寝顔を見ながら思うのです。この子が私と同じ年齢になった時笑って暮らしていてくれるだろうかと
折しも昨日ある町会さんが有志の方の力を借りて通学路の計測活動をしたようです。
子供の目線でと子供のスピードなど色々計測測定方法も模索しているようでガイドラインを作ってくれています。
市も市民と協力してやっていこうという方向になってきたようです。
放射能は広範囲で降りました。校長先生も町会長さんもみんなが被害者です。
子供が心配と言いましたが私は子供を産んでいない若い先生なども心配です。
ホットスポットと注目された柏をピンチではなく一致団結して防犯力や防災力も向上できるチャンスと考えませんか?
引っ越ししてきたくなる街づくりを目指しませんか?
一緒に考えてください。よろしくお願いします。

ちなみに、柏では、キロ当たり27万ベクレルを超える放射性セシウムが土壌から検出されています。

2 comments:

  1. >共通点?『放射能と共存する姿勢、放射能に立ち向かうという姿勢が大事』。

    【今は放射線との戦争状態~、今の福島原発は戦争状態、戦場なんですよ】
    4/29(金)TV朝日「朝まで生テレビ」より日本原子力技術協会最高顧問・石川迪夫氏発言。
    危険回避は動物にとって当然の行動。
    それが「出来ない、させない」人間が使った言葉が風評被害
    「姿勢」で危険回避出来たら誰も苦労しませんよねぇ~
    ァ '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、笑一笑

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  2. 放射能を津波と地震に言い換えたらどうなるのだろう。
    津波と共存する、地震に立ち向かう、そんな日常生活は成立するのだろうか。
    姿勢とはその字の如く姿の勢いだが、あの3.11の映像を見れば姿勢どころではないと解る。
    迫り来る津波、流される家や車や人々、巨大な鋼鉄の船が陸に上がってくる。
    難を逃れた男性が目の前の惨事に「頼む、治まってくれ!」と涙声で叫んでいた。

    結局、対岸の悲劇は共感だの共存だのと和らげられて恐怖が骨抜きになっている。
    引っ越して出ていきたくなるような町づくりを目指すというのでしょうか。
    危機的状況で取る行動や思考の誤謬は二次災害の悲劇です。

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